国内車道峠最標高地点の大弛峠をツーリングしよう!(ついでに清里も)【後編】
大弛峠を目指すツーリングも2日目。
登山客の多い宿内は、朝早くからバタンバタンと扉の開閉音や足音が響き渡ります。
※そのくらい防音性はありませんので、気になる方はご注意。
朝食の時間にすらなってない早い時間ですが、山をやる人達の朝は早いですねー。
自分はというと、ゆっくりと朝ごはんを食べて峠を目指す事にしました。
昨夜のおばちゃん達が五月蝿かったので、さっさとご飯を食べて出立しましょう。
山の上の天気が気になるところ……。
8:50 川上村の朝
高原の朝はやっぱり気持ちが良い。
快晴という訳ではないけれど、一面に広がるレタス畑が、非日常を味合わせてくれる。
宿を出て暫くは、この一面のレタス畑の中を進む事になる。
ザ・高原
暫くすると、道が二手に分かれるのだが、自分は間違えて道が綺麗な右へと進んでしまった。
この道は「廻り目平キャンプ場」へと続く道であり、入口料金所のゲートを見て間違えた事に気付いた。
何も気にしなければ道を間違えてしまうのも無理もないような分かれ道なので、注意して欲しい。
9:05 大弛峠の入口
そこから少し進むと、路面は未舗装になる。
この辺りはダートというよりは、ただの砂利道なので何も手こずる事は無い。
ウォーミングアップには丁度良さそうだ。
秘境に来た感じがある。
そこから暫く進むと、右側に広場のような土地が見えてくる。
土地は平たく、近くには川が流れており、休憩所としてはとても良い場所になっていた。
焚き火の跡もあったので誰かがキャンプをしていたようだが、キャンプ場ではないのでやめて頂きたい。
でも珈琲でも沸かしてゆっくりしたい場所ではある。
9:20 悪路との戦い
休憩所を過ぎて橋を渡ると、道は一気に悪路になる。
砂利ではなく、石が散乱しているという感じだ。
一見そうでもなさそうだが……。
実際はこのくらいゴロゴロしている。
本格的なガレ道を走るのが初めての自分は悪戦苦闘。
標高が高いせい(何よりも体力が無い)もあるのか、バイクに乗ってるのに少し息切れしてきた。
9:40 油温との戦い
更に問題は続く。
というか分かっていた事なのだが、油温が急激に上がっていく。
そりゃ悪路の山道を2速の30km/hで進むのだ。空冷は期待出来ない。
気休めにはなるかと思って取り付けたオイルクーラーの冷却ファン(直径4cm)も、全くと言って良い程に効果は無かった。
その為、2kmほど走っては止まって冷却を繰り返し、少しずつ登っていくしかなかった。
その代わりと言ってはなんだが、途中途中の景色をゆっくりと見る事が出来て良かった。
砂防ダムって良いよね。
逆に驚異的な効果が出たのが、レッグシールドの泥除けである。
この旅の前にリトルカブのレッグシールドを加工して、CT125に取り付けていた。
以前の自作レッグシールドでは防げなかった泥も、今回は一切ズボンに泥を付着させること無く、素晴らしい働きをしてくれていた。
やはり純正は最強である。
10:30 更に悪くなる道
峠まで残り2km程度。
この付近になると、1kmも走れずに冷却する状態になっていた。
追い打ちをかけるように、道の石はどんどん大きくなり、岩が露出してるような場所も出てきていた。
悪路に比例して、ドーパミンがドバドバ出てくる。
それでもこの頃になると悪路の走行も慣れてきていた。
最初の頃はハンドルをギュッと握っていたので、肩に力が入って疲れていた。
しかし、どうやら肩の力を抜き、ハンドルには手を添える程度で良いらしく、前輪を遊ばせるように登っていった方が、寧ろ安定して走れるのだ。
10:50 そして峠へ
頂上まで残り500m。
ここに来て、まさかの路上駐車群が現れる。
そういえばこの日は休日。紅葉が綺麗なこの季節。登山者が山梨側から大量に登ってきており、頂上の駐車場が溢れたのだろう。
突然、現実に戻された感じになり、やや萎える。
そしてついに大弛峠へと辿り着いた!
やった、やったぞ!!
標高2,360m。峠からは雄大な景色が……見えない!!
辺りにあるのは車、車、車……。
駐車場に止められず、狭い道路に路上駐車している車も多く、それが原因で渋滞が発生している始末。
更には山梨側は雲が広がっていて灰色の景色。
('A`)ウワァ……
取り敢えず、川上村で買った50円の缶珈琲を飲んで休憩。
そしてさっさと下山する事にしたのだった。
旅が終わって
結局、その後は丹波山経由で川崎まで帰ってきたのだが、何も面白味は無いので割愛。
今回の旅で分かった事を纏めておく。
ダートは面白い!
今回ちゃんとしたダートを初めて走ったわけだが、これが思っていた以上に面白かった。
神奈川には殆ど通れる未舗装路は残っていないのが残念だが、今後も未舗装路をもっと走ってみたいと思ってしまった。
油温問題に更に改良を!
やはり登坂時の油温問題は解決していなかった。
こうなったらもっと油量を増やしたりして、抜本的改革をしていかないと駄目そうである。
→因みにこの旅の半月後、油温問題は解決することになったのだが、それはまた別の記事で……。