CT125ハンターカブ その8 カブの少し踏み込んだシフトペダル操作を伝えたい
CT125ハンターカブの発売までいよいよ1週間半となりました。
ところで最近CT125のエゴサしてると、
「シフトペダル操作が心配だ」
「クラッチが無いのが嫌だ」
なんて呟きを見かけたりします。
今回はそういったカブ特有のシフトチェンジについて語りましょう。
とはいえ、本当の初心者が知りたがる「シーソー式」だとか「ロータリー式」だとかは省略します。もっと上手に教えられるサイトは沢山あるでしょうからね。
「カブが普通のバイクと違うのは分かるけど、詳しく調べたこと無いし乗ったことはない」っていう人向けの解説です。
ぶっちゃけ、言いたいのはこれです。
動作説明
これ、分かるよね?
これがカブのシフトペダルの大まかな動作です。
つま先側をゆっくり踏むように解説しましょう。
灰色の部分
踏み始めると最初は突っかかりも無く、スムーズに踏み込めます。
クラッチレバーの遊びの部分ですね。
この部分が大多数を占めます。
シフトチェンジ操作方法
やることはクラッチレバーがあるバイクと同じです。
しかし一般的にはこれらを一貫して「踏んですぐに離す」動作で行ってしまうため、カブにはクラッチが無いと思われてしまいます。
また、バイク初心者やクラッチレバー操作に依存している人は 4.回転数を揃える が出来ない人が多く、この動作ではギヤからのショックが大きいので、「ショックが大きくて嫌だ」なんて人も出てくるわけですね。
普通のバイクだってエンジン回転数を揃えずにクラッチをすぐに戻せば衝撃が来ます。
しかし、何故カブは衝撃が来やすいのか。
それはクラッチ操作が非常にシビアだからに他なりません。
- 手先ではなく、感覚の鈍いつま先での操作
- 半クラ部分の範囲の極端な狭さ
この2つがカブのスムーズなシフトチェンジを難しくしています。
これが本当のシフトチェンジです!(?)
大切なのは上記図の
- 橙色の半クラ部分
- ★の切り替わり部分
- 赤色のシフトチェンジ部分
そして、エンジン回転数となります。
シフトアップ(つま先側)の動作
1.スロットルを緩める
スロットルを緩めて、回転数を抑え始めます。
この時はスロットルを戻しきらず、次のシフトとスピードを考えて適切な回転速度に留めます。
タコメーターも無いですが、慣れると分かってきます。頑張ってね!
2.シフトペダルを一番下まで踏み込む
ここはあまり意識しなくて構いません。
カチャッと切り替わるまでスムーズに踏み込んでください。
ただし、すぐには離さないように。ここで離すと衝撃が来ます。
3.エンジン回転数が整ったら徐々につま先を元に戻す。
回転数が整えばショックは殆んど起きません。
多少の誤差はクラッチ操作で吸収します。
この時スロットルを回し始めると、ズムーズな加速に移れます。
これらの動作は、慣れると踏んだらすぐに戻しても衝撃が来ないようになります。
上手く決まった時が最高に気持が良いです!
シフトダウン(かかと側)の動作
かかと側と書いてはいますが、実際にはつま先で操作している人が多いと思います。
そう、カブのシフトチェンジは、どちらもつま先で踏めば良いので、踏む感覚は同じなのです!
そして基本はシフトアップと同じです。
1.速度を落とす
一番確実なのはブレーキで速度を落とすことです。
安全な速度まで落としてからシフトチェンジしないと、凄まじい衝撃で最悪前に吹っ飛びます。
2.シフトペダルを一番下まで踏み込む
ここも同様にあまり意識しなくて構いません。
カチャッと切り替わるまでスムーズに踏み込んでください。
ただし、すぐには離さないように。ここで離すとアップよりも衝撃が来ます。
あれ?カブのシフトチェンジって簡単なんじゃ?
全世界で1億台を売り、最強の大衆車と呼んでも良いカブ。
しかしこの解説を見るとカブのシフトチェンジって難しいのでは?という疑問が出る方も居そうですね。
実際どうなのかというと、カブのシフトチェンジは非常に簡単です。しかし、極めるのが難しいと感じます。
なにせ3年以上カブに毎日のように乗っていた自分でさえ、カブのクラッチ操作を上手く出来た事なんて殆どありません。ただでさえ範囲が狭いのに、つま先でのクラッチ操作をするという事はそのくらいシビアなのです。
しかし、だからこそ奥が深いのがカブという乗り物。
シンプルな機構だからこそ、その魅力に取りつかれます。
その魅力を知ってしまうと、他のバイクに乗れなくなってしまうんですね。これがカブが沼と呼ばれる所以の一つです。
知っておくと便利なカブのシフトペダル操作
まとめ
CT125ハンターカブが初めてのカブだっていう人も多いみたいですが、クラッチレバーが無いカブだからこそクラッチ操作が楽しくなります。
こんなシビアな乗り物、むしろスポーツバイクなのでは?なんて思ったり。
そういえばそんな事を書いてたニュースがあったなー。
motor-fan.jp
兎にも角にも、カブは馬鹿にされることも多いバイクですが、非常に面白いバイクだということが少しでも伝われば幸いです。あなたのカブライフが少しでも楽しいものになることを願っています。